ギリシャ
GREECE
イラクリオン/クレタ島
考古学的な証拠によれば、イラクリオンの起源は紀元前9世紀頃、ゼウスの母であるギリシャの女神レアを讃えて名付けられ、他の地中海の都市と同じように、激動の歴史があったとされています。
公式には9世紀にサラセン人によって築かれ、961年ビザンチン帝国に侵略され、1211年十字軍がクレタを僅か銀貨千枚でベネチア人に売り渡しました。イラクリオンはベネチア時代に繁栄し、街の至るところに、その面影を見ることができます。涼み廊下、城壁、モロシニの噴水などは見どころのひとつです。
イラクリオンは息をのむような4000年前のクノッソス遺跡への入り口としてもよく知られています。また、ラッシティ大地を横切る風車も有名です。
主な見どころ
①クノッソス宮殿
歴史上、最も重要な発見とされるクノッソス神殿には驚くべきフレスコ画や優美な柱、密接した部屋が残っています。ミノタウロスの神話の本家本元で、部分的に残された遺跡はその建築の謎を残しています。
②イラクリオン
824年にアラブの難民によって設立されたイラクリオンは、およそ150年後にビザンチン帝国に征服されました。今日でも見られる素晴らしい記念碑や噴水、広場、城壁などはベネチア時代のものです。
③ケラ・カルディオティサ 修道院
クレタ島で最も重要なビザンチン教会で、内部には14世紀から15世紀の素晴らしく鮮やかなフレスコ画が置かれています。また、聖母マリアのイコン(宗教画)が有名で、奇跡が起こると信じられています。
④スピナロンガ島
エロウンダの海岸リゾートからほんの少し離れたところに位置し、かつて16世紀のベネチア要塞がありました。1957年までハンセン病患者が隔離されていた島でもあります。
⑤ラシッティ高原
標高810メートルのこの台地にはオレンジの木やブドウ畑、絵になるような村々が集まる肥沃な盆地があります。しかし、その中でも最も知られているのは、点在する風車です。
⑥トラプサノ村
トラプサノ村は陶芸で有名です。古代からの芸術は4000年の歴史があり、サラプサーノの陶工はミノアの末裔だと言われています。
カタコロン/オリンピア
イオニア海を望む小さな漁村カタコロンはのんびりした雰囲気だけでなく、世界的に名高い古代オリンピアの遺跡への玄関口としても有名です。1000年以上も前にここで古代ギリシャ人が4年に1度に集まり、ゼウス神に古代の競技大会を捧げていました。
主な見どころ
①オリンピアの考古学遺跡
オリンピア遺跡はアルフィオス川によって形成された谷間に位置しています。ヘラの神殿、巨大なゼウス像が置かれていたゼウスの神殿、競技場などがあります。
②オリンピアの考古学博物館
ギリシャで最も重要な博物館のひとつで、勝利の女神ニケの像などオリンピア遺跡内で発掘された数々の素晴らしい彫刻や陶磁器が展示されています。
③ドメイン・メルクーリ・ワイナリー
カタコロンで最も古くからあるワイナリーのひとつで、イオニア海に接したブドウ畑を持っています。ワイン貯蔵庫、オリーブオイル圧搾機や農機具類の展示もあります。
④コーロータ・ビーチ
イオニア海の沿岸に16キロメートルの砂浜が広がります。海岸沿いには飲食店が並び、コーロータ・ビーチはこの地域で最も有名なビーチのひとつです。
コルフ島
イオニア諸島の中で最も有名な島で、古代、中世から地中海の交通の要所として栄え、ギリシャとヨーロッパの文化が共存する独特のムードを持っています。
水に恵まれたこの島は良質なオリーブの産地として高品質のオリーブオイルがイタリアに輸出されています。
島都ケルキラの旧市街にはフランス風の通り、ベネチア風の家並み、イギリス風の建物、そしてギリシャ聖教の教会と街全体が不思議な調和を見せています。郊外にはリゾートホテルの並ぶ美しい景観のビーチが点在しています。
主な見どころ
①コルフの町と旧要塞
古いタベルナ(レストラン)やカフェ、土産屋が立ち並ぶ石畳の迷路のような路地。その背後には15世紀の要塞がそびえます。
②聖スピリドン教会
特徴的な鐘楼と宝石が散りばめられた銀の棺がある16世紀の教会で、この島の守護聖人が安置されています。
③パレオカストリッツア村展望台
ギザギザした海岸線にある小さな入り江に佇む小さな海辺の村の周りにはオリーブやレモン、糸杉が立ち並んでいます。
④聖母マリア修道院
パレオカストリッツア村の上方、レモンの木や花園、絶景を望む丘にあります。礼拝堂内部にはビザンチンとキリスト教の絵画を展示する博物館があります。
⑤アヒリオン宮殿
このネオクラシック様式の宮殿はオーストリア皇女エリザベートの夏の離宮として建てられました。花々や木々、イタリア風の彫像などが置かれた庭園があります。
⑥ねずみ島&ヴラヘルナ修道院
ここは恐らくギリシャの写真でよく登場する場所でしょう。ヴラヘルナ修道院はカノニ半島の最南端にあり、ねずみ島はちょうどその向こうに位置しています。
サントリーニ島
二重火山の島でクルーズ客船はカルデラの陥没でできた丸い湾内で錨を降ろします。湾を取り巻く外輪山が赤紫色の絶壁でそそり立ち、その頂上に白いフィラの街の家並みが見えます。船を降り、テンダーボートで上陸、絶壁のジグザグ坂を登ると神秘的な青さを湛える湾が見え、その向こうの中央火口丘の赤黒い溶岩流が太古のすさまじい噴火を物語る壮大な景観が広がります。
主な見どころ
①イア
サントリーニ島の最北端に位置するこのかわいらしい村は、絵になるような建築様式に石畳の小道、真っ白な建物、そして居心地の良いカフェや土産物屋、青いドームの教会で知られています。
②フィラ
断崖絶壁の上に位置する島の中心地フィラは、キクラデス様式とベネチアン様式が混ざり合う建物が美しく、街からは素晴らしい景色が広がります。ケーブルカーが港と街を結んでいます。
③先史歴史博物館
この博物館は、サントリーニのポンペイとして知られるアクロティリ遺跡を始め、エーゲ海周辺で発見された素晴らしいコレクションを展示しています。
④パレア&ネアカメニ島-サントーニ火山
サントリーニ島のカルデラの中央に位置するこれらの無人島は3500年前に火山が噴火したことにより形成されました。黒溶岩や治癒力のある温泉などが見どころです。
⑤黒砂のビーチ(カマリ)
サントリーニ島の南東にある海岸沿いの村は黒砂の大きなビーチで有名です。火山活動によって形成されたこのビーチでは様々なウォータースポーツが楽しめ、カフェや飲食店も多くあります。
⑥サントリーニ クレーター
紀元前1650年頃に起きた火山の噴火により、島の中心が海に沈み、カルデラと呼ばれる海水で満たされた巨大なクレーターが形成されました。伝説ではアトランティスの失われた都市であったとされています。
ハニア/クレタ島
畏敬と感嘆が入り混じる、ハニアはミノス文明の神話や保存状態の良いベネチア時代の大邸宅、迷路のような通路が魅了する旧市街、かつてローマのアクロポリスであった雰囲気のある丘など、何世紀もの時代がミックスされた町です。しかし、ハニアは何といっても、息を呑むような、4000年前のクノッソスの遺跡への出入り口として知られています。この遺跡はミノス王と牛頭人身の怪物ミノタウロスの伝説で有名な遺跡です。またとてものどかで、至るところで絵になるような村々や美しい眺めをお楽しみ頂けます。
ピレウス/アテネ
アテネの外港ピレウスは、サロニコス湾の一番奥にあり、立地条件が優れているため、古代から港として発展してきました。現在はギリシャの島々を結ぶフェリーや国際定期航路、エーゲ海クルーズの起点として賑わっています。
また、人気歌手が出演するナイトクラブや飲食店などが軒を並べ、演劇や文化的なイベントも盛んです。
主な見どころ
①アクロポリス
ギリシャ古代遺跡のハイライトといえば、アテネのアクロポリス。80段の階段を上ると、パルテノン神殿とエレクティオンの素晴らしい記念碑があります。
②プラカ地区
アクロポリスの麓にあり、ブティックやカフェ、タベルナ(レストラン)が集まるアテネで最も古い地区。徒歩でしかまわれないその狭い道を歩きながら、ショッピングをお楽しみください。
③オリンピア ゼウス神殿
古代ギリシャ最大規模の神殿であり、今なお15本のコリント式の柱が残っています。オリンポスの最高神であるゼウスに敬意を示すようにアテネの中心に位置しています。
④オリンピックスタジアム
紀元前4世紀の競技場跡に建てられたこのスタジアムは、1896年に第1回近代オリンピックが開催された会場で、2004年にも第28回オリンピックが開かれました。
⑤アテネ博物館巡り
世界的なコレクションがアテネ市内の博物館に展示されています。ビザンチン&クリスチャン博物館、キクラデス美術博物館、国立考古学博物館、ベナキ博物館、アクロポリス博物館などがあります。
⑥スニオン岬のポセイドン神殿
紀元前5世紀に建てられ、スニオン岬の劇的な海岸線を見渡す崖の上にあるポセイドン神殿は、海の神に捧げられており、古代から今日まで船乗りたちの目印となっています。
ミコノス島
キクラデス諸島の中心に位置し、エーゲ海の「宝石」と呼ばれるミコノス島。典型的なギリシャの島の雰囲気を持つミコノスタウンは半月の形をした湾に面し、青色の扉と花で飾られたバルコニーの白塗りの家が印象的です。迷路のような曲がりくねった小道、保存状態の良い伝統的な風車、赤い屋根の小さな教会など町には様々な文化と習慣が溶け合っています。
ほかにも美しい港、白砂のビーチ、近くには歴史的なデロス島などがあります。
主な見どころ
①デロス島
アルテミスとアポロの誕生の地であるデロス島は、小さいながらも考古学的に重要な遺跡のひとつとされています。大理石の廃墟の中には、かつて、寺院や神聖な場所がありました。
②ミコノスタウン
聖ヨハネを祭るビザンチン修道院の下に、可愛らしい白く塗られた家と青いドームの教会が立ち並んでいます。幅の狭い道には風が通り、お店や飲食店があちらこちらにあります。
③リトルベニス&風車小屋
何百万もの観光客が写真に収めるリトルベニスの家々は、海にせり出して建てられ、エーゲ海の広い眺めが楽しめます。丘の上には島の有名な風車が並んでいます。
④パラポルティアニ教会
とても有名な教会で、その名前の由来でもある城壁外にあります。パラポルティアニはキクラデス建築のいい見本となっています。
⑤ミコノスビーチ
ギリシャの島々の中でリゾートを象徴するミコノスのビーチは、その透き通った海、黄金に輝く長い砂浜、素晴らしい眺め、ウォータースポーツなどで知られています。
⑥パナギア・ツリアニ修道院
1542年に建てられたこの教会は、その独特な建築様式と漆喰で塗られた外観が有名です。内部には手彫りの祭壇が置かれています。聖なるイコンやオリジナルの修道院の鐘もあります。
ロードス島
トルコの沖、わずか20キロほど先の海に浮かぶロードス島は、古代にはアジアの内陸部と東地中海の各地を結ぶ交易で栄え、14世紀には十字軍の重要な拠点として聖ヨハネ騎士団により壮大な城壁が築かれ、旧市街には中世の歴史を物語る建物や通りがそのままの姿で残っています。ロードスの街から50キロのリンドスの丘にはアテナ神殿の遺跡が見られます。
主な見どころ
①ロードス旧市街
中世の城壁で囲まれたこの街は、かつて聖ヨハネ騎士団の本拠地でした。500年以上昔、騎士たちによって使われてきた建物には、現在6,000人ほどの人々が住んでいます。
②騎士団長の宮殿
14世紀に聖ヨハネ騎士団によって建てられ、街と港を守ってきました。1856年に破壊されましたが1939年に再建され、今日は博物館として使われています。
③騎士団通り
この中世の通りには聖ヨハネ騎士団の館が並んでいます。騎士たちは7つの国または言語を代表し、館を構え騎士団長の宮殿まで続いています。
④リンドスのアクロポリス
リンドス村の上にある要塞で、ギリシャ人、ローマ人、ビザンチン人、聖ヨハネ騎士団、オスマントルコ人と順番に使用されてきました。
⑤パナギア教会
1300年に建てられましたが、何度も改修されてきました。高い壁とかわいらしい庭園があるため、アクロポリスへ向かう途中の魅力的な立ち寄りポイントとなっています。
⑥マンドラキ湾&ロードスのコロッサス
高さ33メートルのギリシャ神ヘリオスのブロンズ像が15メートルの台座の上に立っていました。地震により崩壊しましたが、7世紀まで何百年も大きな塊が転がっていました。
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