環境への取り組み

ENVIRONMENTAL RESPONSIBILITY

環境への取り組み

環境保全における責任

未来の世代のために、海、海生物、大気質の保全に取り組んでいます

環境保全におけるコミットメント

プリンセス・クルーズにとっても海はとても大切です。弊社では、海洋環境の保全において、高い基準と責任意識をもった活動を続けています。私たちの事業と25,000人以上の社員の生活は、海があってこそ成り立っています。
クルーズ業界は、国際海事機関(IMO)やその他地域、または国内の環境保全機関が規定する厳しい条件と方針に則った事業を義務付けられており、規制が極めて厳しい業界です。
そのため、弊社も規制機関、施行当局と密接に連携し、環境規制を遵守した業務を続けています。
弊社では、これら環境基準を満たした運営を続けることはもちろん、環境保全の基準を高める方法を模索し続けており、1993年には、クルーやお客様に海をはじめとする環境保全を呼びかける総合的な環境プログラム、プラネット・プリンセスを導入しました。

2006年以来、プリンセス・クルーズは、ISO14001環境管理システム基準を取得・維持してきました。任意で取得するこの資格を維持することは、あらゆる政策や手続きに対して責任意識をもって取り組み、環境目標を明確に達成してきたことの現れと言えるでしょう。弊社では、この環境目標に貢献できるよう船上スタッフ全員に向けて、機材だけでなく専門知識の教育やトレーニングの実施もしています。
さらに、環境オペレーション部には、上級副社長ならびに倫理最高責任者に安全、環境、規制サービスにおける報告義務を持たせると同時に、所有船には、専門の環境オフィサーを配置しています。環境オフィサーは監視業務のないオフィサーとして、プラネット・プリンセスおよび環境への対応・対策に対する監督責任をフルタイムで請け負っています。


大気汚染の削減

プラネット・プリンセスでは、下記の様な施策を通して大気汚染削減に取り組んでいます

最新鋭の技術

環境保護プログラム成功のカギとなるのは、必要機材や道具の準備と言えるでしょう。プリンセス・クルーズの船は、環境保護最高基準をもとに設計しており、汚染削減技術におきましてはこれまでにも数百万ドルを投資してきました。健やかな海洋環境を次世代へ残す決意をもつ弊社としては、重要な投資領域と考えています。

陸上電力供給システム

2001年、米アラスカ州都、ジュノー市が陸上電力供給システムを設置して以来、弊社はクルーズ業界においてこの技術を率先して利用してきました。
客船は、寄港中にディーゼルエンジンを切って、港の電源に‘つながる’ことで電力サービスを享受できるのです。
このシステムの開発に伴い、カスタマイズした電源接続キャビネットを多くの所有船に設置しました。これは高度なケーブル、ブレーカー、コントロールスイッチをまとめたシステムとして、寄港した船の電源ネットワークを陸側の電源ネットワークに自動的に接続させることができるのです。
この結果、日中通して寄港している間でも船上のすべてのサービスを稼働できるようになりました。 陸上電力供給システムは、現在ジュノー(アラスカ)、シアトル(ワシントン)、バンクーバー(BC)、サンフランシスコ、ロサンゼルス、サンディエゴ(カリフォルニア)、ニューヨーク、ハリファックス(ノバスコシア)に設置されています。2020年までには、16隻の客船に陸上電力受給システムを搭載する予定です。

2020年までに排ガス処理システムを14隻に搭載

排気ガス洗浄システム (EGCS)

昨今、国や地域、地方自治体は、港湾周辺を運行する船に対して、従来より硫黄含有率が大幅に削減されたよりクリーンな海洋燃料の使用を義務付ける法律や規制を導入しています。
この様に硫黄含有率が規制されている領域は、通常排出規制海域(ECA)とされています。ECA以外では、最高3.5%の硫黄が含まれる燃料重油(HFO)の使用が許可されているのに対し、ECA内では、硫黄含有率0.1%以下の燃料しか使うことができません。
2020年には、世界的にこの硫黄含有率が0.5%以下となることが予想されており、より厳格になった排出削減目標達成に向けても、継続的な低硫黄燃料の使用もしくは汚染防止技術の開発が必要となってきています。
クルーズ船業界では、燃料コストの比重が大きく、低硫黄燃料が高硫黄燃料よりも大幅に高価で、場合によっては倍にまでなることから、この硫黄規制は、業界各社のボトムラインに大きく影響する問題です。コスト効果を目指し、新しい規制に準拠すべく、カーニバル・コーポレーションおよびプリンセス・クルーズでは排気ガス洗浄システム(EGCS)という技術に投資をしています。
Ecosprayと共同で進めているこのプロジェクトでは、この新技術の設計・開発に業界の中でもいち早く取り組んできました。同プログラムでは、米湾岸警備隊、環境保護庁、カナダ運輸省とも戦略的な提携関係を結んでいます。
カーニバル・コーポレーションでは、所有船全般においてEGCSの研究開発プログラムに巨額の投資をしてきました。プリンセス船でも全面的にこのプログラムに取り組んでおり、2020年までには、14隻がEGCSを搭載する予定です。新規製造する船においては、EGCSは標準搭載の技術となります。

クルーの教育・トレーニング

効果的な環境管理プログラムとは、環境技術があることだけではありません。その取り組みを成功させるには、機材の使用知識はもちろん、環境意識が高いクルーのトレーニングにかかっています。プリンセスでは、環境意識におけるトレーニングだけでなく、万が一規制違反があった場合の厳しい処置についても周知徹底しています。


水の利用、排水の処理について

水の利用

船上の運営において、清水は不可欠な資源です。お客様の入浴、水分補給、料理、調理器具・機材の洗浄、掃除、洗濯、清潔なエンジンルームの機材はもちろん、特別室や公共スペースもすべて水が必要です。清水源は、生産水(蒸発・再濃縮もしくは逆浸透施設で生産し、鉱物・塩素処理をしたもの)か港湾都市から購入し、飲料水タンクに保存されたバンカー水のどちらかになります。バンカー水は、品質高い水が豊富で、船上での生産水にかかる燃料より安価な港町で購入しています。

水は貴重であるため、お客様およびクルーには次の様な方法で節約することを呼びかけています:
・使う時だけ蛇口をひねり、水漏れがある場合は報告・通知する。
・タオルやシーツを再利用する。

また、クルーにはさらに次の様な心掛けを推進しています:
・食器洗浄機、洗濯機は容量分溜まってから機械を回す。
・シャワー、髭剃り、歯磨き時も節水を心掛ける。

排水処理について

船上で生産もしくは積載された水はその目的に応じて使用され、多くの場合現地、国および国際的に規定された法や規制基準を上回る方法で放出しています。排水は、主に雑排水、汚水、ビルジ水の3種類に分類できます。

雑排水と汚水

弊社は、雑排水(シャワー、洗面台、食器洗浄機)や汚水(トイレ)などの廃棄においては、米国および国際的な環境基準をすべて満たしております。全ての客船には、米国湾岸警備隊より舶衛生装置として認定を受けた水処理施設を完備しています。汚水は、この排水処理装置で自然に分解・殺菌されます。処理された排水は、港から最低12マイルというこれも法律で義務付けられた距離より離れた場所で放出されます。2020年までには、膜ろ過と紫外線を活用した、現代技術で可能な最高レベルの水処理システムを所有船の80%に整備する予定です。一部の雑排水は、汚水と合わせてより高度な汚水処理施設で処理することもありますが、船上に保存したまま出港してから、すべての法律・規制に準拠しつつ、海に放出しています。

ビルジ水

ビルジ水は、‘ビルジ’と呼ばれる船底で回収された汚水であり、エンジン室の機材から排出されたオイルを含んでいます。船の構造として、この様な汚水はすべて船底で回収されますが、プリンセス・クルーズでは、不用意にオイルがビルジに排出され、海洋環境を汚さないような措置をとっています。これは、ビルジの容量水を必要最低限に抑え、適切な保水タンク量と排出方法を確保し、可能な限り機械のオイル漏れを防ぎ、最新型の分離装置に切り替えるなど様々な方法で取り組んでいます。ビルジ水は、オイル水分離装置を通し、15ppm以下に処理してから船外に排出しています。処理されたビルジ水の放出におきましても、国際、地域、国の各種法律や規制に準拠しつつ行っています。


固形廃棄物について

ゴミ処理装置

プリンセス・クルーズでは、数百万ドルを投資し、最新型ごみ処理装置を船上に完備しています。船上のゴミはこの装置で処理していますが、下記の様にゴミを出さない取組みもいくつか行っております。

プラスチック類の使用を最小限に抑える

海上で厳禁となっているプラスチック材の廃棄に関する法律を徹底すべく、プリンセス・クルーズでは、食材や備品の購入・梱包条件を見直し、船上に積載するプラスチック材の数を削減しました。極力排除しつつ、一部は分解可能な素材を代用しています。例えば、洗濯袋はプラスチックからリサイクルもしくは焼却処分できる紙袋に切り替えました。

徹底したリサイクルの分別

弊社のゴミ・リサイクル管理プログラムの要は、適切な分類基準です。まずは、客室やお客様がいらっしゃるスペースでは、ガラス、アルミ、紙製品など、それぞれ専用のゴミ箱を設けています。デッキやスタッフのスペースでも同様となっており、適切にリサイクル、焼却もしくは寄港の際に認定ゴミ処理場まで保管できるよう、特別なトレーニングを受けたスタッフを配置しています。

生ごみの廃棄

国際、地域、国の環境法では、船が港より12海里離れ且つ25mm以下まで細かくされた状態であれば、生ゴミは海に排出することが許可されています。

有害廃棄物について

有害廃棄物の適切な処置においては、最も厳格な体制で臨んでいます。有害廃棄物の適切な取り扱い、分類、ラベル表示そして認定された廃棄物処理場への配送まで、総合的なプロセスを設計、導入しています。例えば、お客様が処分された電池は、写真店で回収し、使用済み溶剤やペンキ、医療廃棄物には適切なラベルを張って保存し、船から下しています。船上で発生する有害廃棄物の発生量を削減すべく、製品代替プログラムを実施、また機材や運営プロセスの定期的な見直しもしています。今ではドライクリーニング機材は船上に置いていません。


その他 環境保護における取組み

油汚染の防止について

弊社が環境対策においてもう一つ重視しているのが、油汚染防止です。エンジニアは、メーカーの指示に応じて機材のメンテナンスを行うことにより、オイル排出を防止しています。また、クルーは、機材を使用する前には必ずオイル漏れ点検を行い、万が一漏れが発覚した場合は速やかに報告し、船上・港湾緊急対応計画に基づいた措置をとっています。

監査と点検

米国湾岸警備隊、米公衆衛生局、米疾病管理センター、船級協会、旗国・船舶安全検査局による強制点検に加えて、プリンセス・クルーズの客船は、カーニバル・コーポレーションの専門船員スタッフが高い安全、環境保護基準に基づいた点検はもちろん、安全・環境保護においてもさらなる改善ができないかも継続的に検証しています。